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一日中幸せだと思って生きている
自営業/宿とcafé みみをすます
Hachisu Tamaki
八須 環
神奈川県出身。昭和村にからむし織体験生として移住。現在は金山町に住み、からむしと関わりながら暮らしている。
一番かどうかはわからないけど、
いろいろもう幸せだから
服飾の専門学校を出た八須さんは、自分で布をつくりたいという思いから、昭和村の「からむし織体験制度(※昭和村の伝統織物『からむし織』の工程を1年間体験する制度)」に出会い、奥会津にやってきました。
——「自分のやりたいことがとりあえず一年間できる所だったので、本当に幸せな日々を送っていましたね。——いっぱいあるんですけど、からむしを通しておばあちゃん達と一緒に過ごす時間が一番(印象的)ですね。お茶飲みしたりとか、郷土食というか、昔からみんなが食べているものを教えてもらったりとか、からむしの畑を一緒にやったりとか。——。」
雪の降らない神奈川県からの移住でしたが、雪での生活が大変だとしても、やりたいことができるという環境が一番だったと話します。
——「からむしをやりたいから。」
それが、移住して16年(インタビュー当時)経つ八須さんが、奥会津に住み続ける理由。からむしとの繋がりだけではなく、奥会津の暮らし自体が幸せだと話します。
——「一番って言うとちょっとわからないですけど、いろいろもうずっと幸せだから——。暮らし全体が幸せだから、からむしをやっている時はとにかくリラックスできる、そういう効果はあるかな。からむしは特に。」
——「自分のやりたいことがとりあえず一年間できる所だったので、本当に幸せな日々を送っていましたね。——いっぱいあるんですけど、からむしを通しておばあちゃん達と一緒に過ごす時間が一番(印象的)ですね。お茶飲みしたりとか、郷土食というか、昔からみんなが食べているものを教えてもらったりとか、からむしの畑を一緒にやったりとか。——。」
雪の降らない神奈川県からの移住でしたが、雪での生活が大変だとしても、やりたいことができるという環境が一番だったと話します。
——「からむしをやりたいから。」
それが、移住して16年(インタビュー当時)経つ八須さんが、奥会津に住み続ける理由。からむしとの繋がりだけではなく、奥会津の暮らし自体が幸せだと話します。
——「一番って言うとちょっとわからないですけど、いろいろもうずっと幸せだから——。暮らし全体が幸せだから、からむしをやっている時はとにかくリラックスできる、そういう効果はあるかな。からむしは特に。」
自分の好きな、やりたかったことに
全ての時間が使える
奥会津で暮らす日々の多くに幸せや豊かさを感じている八須さん。移住前の暮らしとは全く心の持ちようが異なると言います。
——「好きでもないことして、時間を費やして——。それがなくて、自分の好きな、やりたかったことに全ての時間が使える——。」
八須さんは、地域の会合や集まり、草刈りなどの役割についても「自分の住んでいる所だから」と積極的に参加します。そうすることで、地域の人たちと仲良くなる上に住みやすくもなっていく。
——「そう言うところに顔出すと顔知ってもらえるし、住みやすくなると思いますよ、気分的にもやっぱり——。関わっていかないとなんとなくこう、内に篭っちゃいそうじゃないですかね。——時間は取られますけど自分が住んでるところだし、それはもう当たり前かなと思って。」
——「好きでもないことして、時間を費やして——。それがなくて、自分の好きな、やりたかったことに全ての時間が使える——。」
八須さんは、地域の会合や集まり、草刈りなどの役割についても「自分の住んでいる所だから」と積極的に参加します。そうすることで、地域の人たちと仲良くなる上に住みやすくもなっていく。
——「そう言うところに顔出すと顔知ってもらえるし、住みやすくなると思いますよ、気分的にもやっぱり——。関わっていかないとなんとなくこう、内に篭っちゃいそうじゃないですかね。——時間は取られますけど自分が住んでるところだし、それはもう当たり前かなと思って。」
糸づくりが一番落ち着いて
静かにできる
——「好きだからですね。」
からむし織の体験制度を終えた後、奥会津に住み続ける人が全てではありません。研修生としてさらに住み続ける者、村を後にする者など、その先の選択肢は自由。そんな中、八須さんはからむしに纏わる全ての工程が好きだから、ここに住み続けていると言います。
——「全部好きなんですけど——。糸づくりが一番落ち着いて静かにできるんで——。全部好きですけど特に好きなのは、苧績み(おうみ)っていう作業で。」
八須さんのからむしへの携わり方は、手仕事としての作業というだけでなく、精神的でいて、心を静めてリラックスする、いわば瞑想のようにも感じます。
からむし織の体験制度を終えた後、奥会津に住み続ける人が全てではありません。研修生としてさらに住み続ける者、村を後にする者など、その先の選択肢は自由。そんな中、八須さんはからむしに纏わる全ての工程が好きだから、ここに住み続けていると言います。
——「全部好きなんですけど——。糸づくりが一番落ち着いて静かにできるんで——。全部好きですけど特に好きなのは、苧績み(おうみ)っていう作業で。」
八須さんのからむしへの携わり方は、手仕事としての作業というだけでなく、精神的でいて、心を静めてリラックスする、いわば瞑想のようにも感じます。
金山の魅力を伝えられる場所をつくりたい
——「ほぼ半年雪の中だから、その雪の中の生活も好きで——、ゆっくりじっくり、それこそからむしの糸づくりもできるし、静かで穏やかな——いい時間ですね。」
——「またたび細工やヒロロ細工とかを習ってみたり——、できれば農家民泊とかカフェをやりたいと思っていて——。金山の魅力を伝えられる場所をつくりたいなと——。」
雪の中の生活も良い時間。友人にもおすすめの景色は雪景色だと話していると言います。そして、金山町にももっと外の人との交流の機会を持てる場所があったら良いと、これから挑戦したいことについてこんな風に話してくれました。
——「またたび細工やヒロロ細工とかを習ってみたり——、できれば農家民泊とかカフェをやりたいと思っていて——。金山の魅力を伝えられる場所をつくりたいなと——。」
雪の中の生活も良い時間。友人にもおすすめの景色は雪景色だと話していると言います。そして、金山町にももっと外の人との交流の機会を持てる場所があったら良いと、これから挑戦したいことについてこんな風に話してくれました。
一日中幸せだと思って生きている
——「言葉にするのはちょっと難しいんですけど——。言葉にしちゃうと、自然が豊かだとか水がきれいだとかってね、割とありきたりな感じだけど。言葉にできない——、難しいですね。」
——「一日中幸せだなと思って生きています」
奥会津らしさについて聞いてみると少し悩んで——、ありきたりな言葉では伝わらない、奥会津には言葉にできない素晴らしさがあると伝えてくれました。そして今の環境が常にベストな状態であるという事が、何度も八須さんの口から出た「幸せ」という言葉から、感じ取ることができます。
——「奥会津は本当に豊かで、私自身がそうなんですけど、やりたいことはなんでもできるし、本当に豊かで人も優しいし。——ここにいたら私は安心だと思っているので、特に他に行かなくても、奥会津に住み続けてもらえるときっと町も元気になる——。」
田舎には何もないと言われがちですが、八須さんにとって奥会津はやりたいことがなんでもできる環境だと言います。
自分にとって何処で何をして暮らすのが一番幸せなのか。「好きなものがあって、自分の心が一番落ち着ける場所」それ意外に難しいことは考えなくても良いのかもしれません。
取材:2020年11月
——「一日中幸せだなと思って生きています」
奥会津らしさについて聞いてみると少し悩んで——、ありきたりな言葉では伝わらない、奥会津には言葉にできない素晴らしさがあると伝えてくれました。そして今の環境が常にベストな状態であるという事が、何度も八須さんの口から出た「幸せ」という言葉から、感じ取ることができます。
——「奥会津は本当に豊かで、私自身がそうなんですけど、やりたいことはなんでもできるし、本当に豊かで人も優しいし。——ここにいたら私は安心だと思っているので、特に他に行かなくても、奥会津に住み続けてもらえるときっと町も元気になる——。」
田舎には何もないと言われがちですが、八須さんにとって奥会津はやりたいことがなんでもできる環境だと言います。
自分にとって何処で何をして暮らすのが一番幸せなのか。「好きなものがあって、自分の心が一番落ち着ける場所」それ意外に難しいことは考えなくても良いのかもしれません。
取材:2020年11月
動画では、ここで紹介した以外にも、からむしという植物に関する詳しい情報や、奥会津での暮らしの様子など、さらに詳しいインタビューも収録。ぜひご覧ください。