会津若松市出身の遠藤さん。奥様とは会津若松市の専門学校時代に知り合い意気投合したそうで、その後、修業期間を経て奥様の実家である只見町に移住しました。

「妻の実家が美容室を経営していたこともあり、只見町への移住を決意しました。元々独立する前提で実家の手伝いをするようになり、只見町の家族は僕たちの独立に対しても応援してくれていたと思います」

ご家族の応援もあり、ついに念願が叶い独立をすることになった遠藤さん。場所を田島に移した理由についてこう話す。

「お互いの実家の中間地点というのはもちろんあるんですが、知らない土地でゼロからスタートしたいという想いがありました。その中で、お客さんや子どもたちのことを考えて、自分たちにとって何が一番良いのかを考えたときに、田島が最適だと思いました。

いま住んでいる永田地区というところは子育て世代が非常に多いですし、同世代の子たちや親御さんも髪切りによく来てくれます。また、田島に移ったことで『とても行きやすくなりました』『来てくれてありがとう』と仰ってくださる方もいて、すごくありがたかったです」

お子さん3人を育てる遠藤さんは、子どもたちにとって不便と言われるここ奥会津の環境にいることはすごく大切だと語る。

「奥会津は物はないですが、自分たちで工夫して物を作ったり、考えていろいろ作ったりして楽しむことができるので、子どもたちにとって工夫して考える力など、いろんな知識が得られる環境かなと思います

育てていく中で、子どもたちには自由に生きて欲しいっていうのがあるので、この田島でいろんなことを学んで自分の考えをしっかり持ち、自分の人生を歩んでいってもらいたいなと思います」

加えて、人の心の温かさについてもこう話す。

「奥会津の方は心が温かい方がいたり、気さくな方もすごく多いです。会話しやすく子どもたちも気さくにいろんな方と話しているので、人間豊かな気持ちを持って生活できる環境だと思います」

なにもない地域だからこそ何かをするときにやりやすい地域が奥会津だと遠藤さんは語る。