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移住者目線をなくさない
Koike Hidetoshi
小池 豪紀
茨城県取手市出身。只見線の写真を撮りに10年以上奥会津に通う。金山町地域おこし協力隊として活動後、現在は、地元建設会社で勤務する傍ら、ボランティアで景観美化活動に力を注ぎ、只見線各駅を花でいっぱいにする活動も行う。
町の人が大好きになったきっかけは「只見線」
金山町へ地域おこし協力隊として移住してきた小池さん。写真撮影を趣味としていた小池さんですが、元々金山町へは以前から何回も足を運んでいたそうです。移住を決意したきっかけについて小池さんは「やっぱり只見線ですね」と語ってくれた。
「高校時代からカメラを趣味にしていて、奥会津へは只見線を撮りに来るだけの土地だったんです。ある時にボランティア募集の案内を見て参加をしたら、金山町民の人と知り合いになり、それがきっかけで金山町の人が大好きになって、『また会いに来たいな』って思うようになりました」
小池さんにとって、当時の町長さんには大変お世話になったそうです。
「何回も来ているうちに、たまたま知り合いだった当時の町長さんに『地域おこし協力隊という制度があるので移住を考えてみないか』と言われたんです。1年考えて、地域おこし協力隊に応募し、金山町に移住しました」
「高校時代からカメラを趣味にしていて、奥会津へは只見線を撮りに来るだけの土地だったんです。ある時にボランティア募集の案内を見て参加をしたら、金山町民の人と知り合いになり、それがきっかけで金山町の人が大好きになって、『また会いに来たいな』って思うようになりました」
小池さんにとって、当時の町長さんには大変お世話になったそうです。
「何回も来ているうちに、たまたま知り合いだった当時の町長さんに『地域おこし協力隊という制度があるので移住を考えてみないか』と言われたんです。1年考えて、地域おこし協力隊に応募し、金山町に移住しました」
景観美化活動で町に貢献したい
地域おこし協力隊の任期終了後は地元の建設会社で働き、道路維持の仕事に従事している小池さん。地域おこし協力隊として移住をしたこともあり、「何か地域に貢献したい」と始めたことがあるそうです。
「もっと何か地域に貢献できることはないかと考えていたんです。そんなときに、ちょうど家の向かい側に花壇があったんですけど、何年も使われていない状況でゴミも捨てられていたんです。それを見て『花を植えたら綺麗になるし、ゴミを捨てる人も減るんじゃないかな』と思って花植えに目覚めました」
元々は自分の地域の花壇整備が始まりだった小池さんですが、「年々手広くなっていった」と笑いながらこう話す。
「その後も、只見線の各駅の花の管理をするようになったり、国道や町道沿いに花壇を作ったりしました。特に只見線が全線再開通して1年目の時と2年目の時にマスコミに取り上げられて、福島県知事から感謝状も頂いてしまいました」
景観美化活動について小池さんは「これからも継続していきたい」と意気込みを語る。
「もっと何か地域に貢献できることはないかと考えていたんです。そんなときに、ちょうど家の向かい側に花壇があったんですけど、何年も使われていない状況でゴミも捨てられていたんです。それを見て『花を植えたら綺麗になるし、ゴミを捨てる人も減るんじゃないかな』と思って花植えに目覚めました」
元々は自分の地域の花壇整備が始まりだった小池さんですが、「年々手広くなっていった」と笑いながらこう話す。
「その後も、只見線の各駅の花の管理をするようになったり、国道や町道沿いに花壇を作ったりしました。特に只見線が全線再開通して1年目の時と2年目の時にマスコミに取り上げられて、福島県知事から感謝状も頂いてしまいました」
景観美化活動について小池さんは「これからも継続していきたい」と意気込みを語る。
一方で、一人で花壇の管理をする難しさも感じているそう。
「完全ボランティアで、ほぼ1人でやっているので大変ですね。花植えは土を耕してある程度肥料を入れれば誰でも簡単にできると思うんですけど、維持管理が一番大事なのかなと思っています。日々、花壇を見て花の状態を見たり、水やりをしたり、追肥したり、それがなかなか大変です。
家の前の花壇だったら水やりは簡単ですけど、只見線の駅に関しては今9駅担当しています。全部無人駅で水道が全くないんです。自宅から水を入れて全駅回るんですけど、8月は毎日必ず1回やらないともたないので、毎日必ずあげないといけません。仕事や天候と相談しながら時間を調整して、早朝か夕方必ず1回行くようにしています」
一人で花壇の管理を行う小池さんですが、すごく励みになることもあるという。
「地域の人たちから声をかけてもらえるのが嬉しいです。今では協力してくれる方も年々増えていて、これからも各駅で花の水やりをしてくれるお手伝いをしてくれるような人をだんだん増やしていきたいなっていう考えはあります」
「完全ボランティアで、ほぼ1人でやっているので大変ですね。花植えは土を耕してある程度肥料を入れれば誰でも簡単にできると思うんですけど、維持管理が一番大事なのかなと思っています。日々、花壇を見て花の状態を見たり、水やりをしたり、追肥したり、それがなかなか大変です。
家の前の花壇だったら水やりは簡単ですけど、只見線の駅に関しては今9駅担当しています。全部無人駅で水道が全くないんです。自宅から水を入れて全駅回るんですけど、8月は毎日必ず1回やらないともたないので、毎日必ずあげないといけません。仕事や天候と相談しながら時間を調整して、早朝か夕方必ず1回行くようにしています」
一人で花壇の管理を行う小池さんですが、すごく励みになることもあるという。
「地域の人たちから声をかけてもらえるのが嬉しいです。今では協力してくれる方も年々増えていて、これからも各駅で花の水やりをしてくれるお手伝いをしてくれるような人をだんだん増やしていきたいなっていう考えはあります」
地域の人と、地域のやり方を尊重する
「奥会津の人は優しいです」
奥会津の人たちの特徴を小池さんはこう語る。
「奥会津の人は本当に心が温かいし、優しい。来る者を拒まずという地域性で、見ず知らずの私にも気軽に声をかけていただいて、私は良い人にいろいろ巡り会えたと思います。疑う心を知らないような人、冗談を言っても通じないような真面目な人が多いと思います
あと『女性は働き者だな』って本当に思いました。腰曲がったお年寄りの方が農作業をやっていて、助けてあげたくなるくらいの人もいるんですけど、とにかく動く人が多いなっていうのは感じました」
奥会津の人たちの働きぶりに感銘を受けたと語る小池さんは、食についても語ってくれた。
「奥会津に来て一番感動したのは『こごみ』です。茨城県に住んでいたときは知らなかったです。ご馳走になった時に『なんでこんな美味しいものがあるんだ』って感動したのを覚えています。会津の「こづゆ」も関東ではないものなので、カルチャーショック受けましたね」
奥会津の人たちの特徴を小池さんはこう語る。
「奥会津の人は本当に心が温かいし、優しい。来る者を拒まずという地域性で、見ず知らずの私にも気軽に声をかけていただいて、私は良い人にいろいろ巡り会えたと思います。疑う心を知らないような人、冗談を言っても通じないような真面目な人が多いと思います
あと『女性は働き者だな』って本当に思いました。腰曲がったお年寄りの方が農作業をやっていて、助けてあげたくなるくらいの人もいるんですけど、とにかく動く人が多いなっていうのは感じました」
奥会津の人たちの働きぶりに感銘を受けたと語る小池さんは、食についても語ってくれた。
「奥会津に来て一番感動したのは『こごみ』です。茨城県に住んでいたときは知らなかったです。ご馳走になった時に『なんでこんな美味しいものがあるんだ』って感動したのを覚えています。会津の「こづゆ」も関東ではないものなので、カルチャーショック受けましたね」
移住者目線をなくさないようにしないといけない
色々な経験をして、『最後には奥会津に帰ってきてもらいたい』と語る小池さん。
「雪の降らない地域に住んでいたので、雪の降る地域での生活は憧れましたし、本当に雪が好きです。雪があっての奥会津とも感じます。でも、私も関東にいながらも東京への憧れもあった時期もあって、外に出ていきたいと思う人たちもいると思います。奥会津以外のところで住んで、いろんな人と会い仕事をして、いろんな世界を知るのが一番大事だなと思います」
「奥会津が本当に大好き」だという小池さん。関東地方で生まれ育った小池さんは、最後にこう語ってくれた。
「私も移住して5年もいると、いつも写真を撮りに来ていた土地が、住んでいる場所になったので慣れてくるんです。ふと川霧を見ると、何とも思わない自分があったりして、その時に『移住者目線をなくさないようにしないといけないな』って思い出すことがあるので、その気持ちを忘れないでこれからも暮らしていきたいなとは思います」
大好きな金山町をもっと知ってもらいたいと「移住者増やしたい気持ちも大きくなった」と語ってくれた小池さん。
これからも金山町への感謝の気持ちを忘れないよう、きれいな花を咲かせるため、只見線と共に前へ歩みを進めていく。
「雪の降らない地域に住んでいたので、雪の降る地域での生活は憧れましたし、本当に雪が好きです。雪があっての奥会津とも感じます。でも、私も関東にいながらも東京への憧れもあった時期もあって、外に出ていきたいと思う人たちもいると思います。奥会津以外のところで住んで、いろんな人と会い仕事をして、いろんな世界を知るのが一番大事だなと思います」
「奥会津が本当に大好き」だという小池さん。関東地方で生まれ育った小池さんは、最後にこう語ってくれた。
「私も移住して5年もいると、いつも写真を撮りに来ていた土地が、住んでいる場所になったので慣れてくるんです。ふと川霧を見ると、何とも思わない自分があったりして、その時に『移住者目線をなくさないようにしないといけないな』って思い出すことがあるので、その気持ちを忘れないでこれからも暮らしていきたいなとは思います」
大好きな金山町をもっと知ってもらいたいと「移住者増やしたい気持ちも大きくなった」と語ってくれた小池さん。
これからも金山町への感謝の気持ちを忘れないよう、きれいな花を咲かせるため、只見線と共に前へ歩みを進めていく。
動画では、ここで紹介した以外にもご自身の仕事の魅力や大切にされていること、奥会津の暮らしの好きなところなどさらに詳しいインタビューも収録。ぜひご覧ください。