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人間本来の生き方
虫の知らせ研究所 所長/民泊 虫の知らせ
Oinuma Jun
老沼 潤
東京都出身。旅をこよなく愛し、日本を3周する中で奥会津に出会う。田舎暮らしをするための6箇条を掲げ、金山町で人間本来の生き方を探求。
生きるために必要な6箇条
——「田舎暮らしするにあたって、絶対条件が6個あって——。」
なぜ東京都町田市から奥会津へ移住の場所を決めたのか。老沼さんが田舎暮らしをするにあたっての基準としている、生きるために必要な6箇条はこういうもの。
① 毎日源泉掛け流しの温泉に入れる
② 古民家暮らし
③ 薪ストーブで生活
④ 田んぼ・畑で作物を作る
⑤ まわりに大手チェーン店がない環境
⑥ 天然水・湧水を生活に使う
この6箇条の全てを満たしていたのが、奥会津だったと言います。
——「近所に24時間入れる極上の温泉があるんですよね。なかなか他にはないですね。」
地元の町田市で開発が進んでいった時、生き物や自然が失われていくのを目の当たりに。そんな経験もあってか、自然を求めてキャンプや山登りに出かけ、旅をするようになり、日本を3周する中で老沼さんは奥会津と出会いました。
なぜ東京都町田市から奥会津へ移住の場所を決めたのか。老沼さんが田舎暮らしをするにあたっての基準としている、生きるために必要な6箇条はこういうもの。
① 毎日源泉掛け流しの温泉に入れる
② 古民家暮らし
③ 薪ストーブで生活
④ 田んぼ・畑で作物を作る
⑤ まわりに大手チェーン店がない環境
⑥ 天然水・湧水を生活に使う
この6箇条の全てを満たしていたのが、奥会津だったと言います。
——「近所に24時間入れる極上の温泉があるんですよね。なかなか他にはないですね。」
地元の町田市で開発が進んでいった時、生き物や自然が失われていくのを目の当たりに。そんな経験もあってか、自然を求めてキャンプや山登りに出かけ、旅をするようになり、日本を3周する中で老沼さんは奥会津と出会いました。
住んでみないと
たどりつけない境地がある
老沼さんが住んでいる集落は3世帯しかいない。人数にすれば家族の他に4人しか人がいないという集落で、築100年の古民家で暮らしています。奥会津に住む前と後で、印象がどのように変わったのかを尋ねてみました。
——「ここに住んで、気づいたことはいっぱいありますね。東京に住んでた頃は空をよく見たり自然を観察したり、自然の中に遊びに行ったりしてたんですけど——。でもやっぱり、住んでみないと辿り着けない境地がありますね。——人工物に囲まれて暮らしてたら気づかないことってたくさんあるんだなぁって——。5年経つんですけど、未だに毎日驚きと発見の連続って感じですね。」
現在住まわれているのは、バイクで奥会津中を走り周って見つけた古民家。一目見て良い家だなぁと思っていたところ、近所で畑仕事をしていたおばあちゃんに空き家かどうか尋ねた所、空き家ということがわかり住むに至ったという印象的なエピソードも。
——「ここに住んで、気づいたことはいっぱいありますね。東京に住んでた頃は空をよく見たり自然を観察したり、自然の中に遊びに行ったりしてたんですけど——。でもやっぱり、住んでみないと辿り着けない境地がありますね。——人工物に囲まれて暮らしてたら気づかないことってたくさんあるんだなぁって——。5年経つんですけど、未だに毎日驚きと発見の連続って感じですね。」
現在住まわれているのは、バイクで奥会津中を走り周って見つけた古民家。一目見て良い家だなぁと思っていたところ、近所で畑仕事をしていたおばあちゃんに空き家かどうか尋ねた所、空き家ということがわかり住むに至ったという印象的なエピソードも。
人間本来の生き方
田んぼでお米を作り、畑で野菜を作る。春は山菜を採り、秋はきのこを採る。薪を割って暖をとり、住む家の改修は廃材を使い、できるだけお金をかけない。そんな田舎ならではの暮らし方を体現する老沼さん。いま、そのような暮らしをする人は珍しくないと話します。
——「日本一周目の旅で全国を回った時、自分よりも二回りぐらい上の方たちがそういう自給自足的な暮らしをされてるのに出会って——、いいなぁって。本当にみんな幸せそうだったんで。これは人間本来の生き方なんだろうなぁって感じて、自分もいつかそういう暮らしがしたいなぁって——。夢でしたね、そういう暮らしをするのが。」
仕事を含め移住後に困ったことなども特になく、田んぼや畑仕事で疲れた時も温泉に入れば疲れも取れてしまう、そう笑って答えてくれました。
——「肉体的に疲れたという時はありますけど、好きなことなんで——。精神的な疲れはなくて、こっちに来てストレスって感じたことがないですね。」
——「日本一周目の旅で全国を回った時、自分よりも二回りぐらい上の方たちがそういう自給自足的な暮らしをされてるのに出会って——、いいなぁって。本当にみんな幸せそうだったんで。これは人間本来の生き方なんだろうなぁって感じて、自分もいつかそういう暮らしがしたいなぁって——。夢でしたね、そういう暮らしをするのが。」
仕事を含め移住後に困ったことなども特になく、田んぼや畑仕事で疲れた時も温泉に入れば疲れも取れてしまう、そう笑って答えてくれました。
——「肉体的に疲れたという時はありますけど、好きなことなんで——。精神的な疲れはなくて、こっちに来てストレスって感じたことがないですね。」
虫の知らせとは野性の勘
「虫の知らせって皆さんご存知だと思うんですけど——。」
「虫の知らせ研究所 所長」。他では耳にすることは無いであろう肩書きを持つ老沼さん。人生は選択の連続、その時の直感や第六感でどうすれば間違いのない選択ができるかどうかの研究をしていて、研究員は17年前の立ち上げから全国で500人を超えると言います。
——「虫の知らせって、言い換えれば野生の勘なんですよね。やっぱり都会にいると衰えてきますよね。で、自然の中にいると敏感になるというか。」
——「より多くの人に虫の知らせを意識してもらって、人生豊かにハッピーになって——。まぁ自分なりの世界平和活動ですね。」
都会ではなく自然の中でこそ研ぎ澄まされる感覚を求めて、老沼さんには奥会津との出会いをはじめ、住む地域や空き家の選択にも、何か直感的なものが働いていたのかもしれません。
「虫の知らせ研究所 所長」。他では耳にすることは無いであろう肩書きを持つ老沼さん。人生は選択の連続、その時の直感や第六感でどうすれば間違いのない選択ができるかどうかの研究をしていて、研究員は17年前の立ち上げから全国で500人を超えると言います。
——「虫の知らせって、言い換えれば野生の勘なんですよね。やっぱり都会にいると衰えてきますよね。で、自然の中にいると敏感になるというか。」
——「より多くの人に虫の知らせを意識してもらって、人生豊かにハッピーになって——。まぁ自分なりの世界平和活動ですね。」
都会ではなく自然の中でこそ研ぎ澄まされる感覚を求めて、老沼さんには奥会津との出会いをはじめ、住む地域や空き家の選択にも、何か直感的なものが働いていたのかもしれません。
奥会津には生きるために
必要なものがすべてある
——「なんで便利な東京からこんな不便な田舎に移り住んだんだって、しょっちゅう聞かれるんですけど、生きるために必要な6箇条が家の周りに全部揃ってるんですよね。——で、東京だと必要な6箇条がない。」
東京だから便利、田舎だから不便という事ではなく、自分が生きるために必要なものがそこにあるかどうか、老沼さんにとって奥会津への移住は単純な選択だったそうです。
——「日本3周してみた中で、一番奥会津が日本の原風景が残っていると思います。やっぱり築100年以上の古民家が残っているところってどれだけ探してもないですね。古民家が残っているから物とか文化も残ってるんですよね——。」
古民家をはじめ、日本の原風景がこれだけ残っているのは奥会津だけだと、日本を3周したという説得力の強い裏付けと共に奥会津らしさをそのように表現します。
東京だから便利、田舎だから不便という事ではなく、自分が生きるために必要なものがそこにあるかどうか、老沼さんにとって奥会津への移住は単純な選択だったそうです。
——「日本3周してみた中で、一番奥会津が日本の原風景が残っていると思います。やっぱり築100年以上の古民家が残っているところってどれだけ探してもないですね。古民家が残っているから物とか文化も残ってるんですよね——。」
古民家をはじめ、日本の原風景がこれだけ残っているのは奥会津だけだと、日本を3周したという説得力の強い裏付けと共に奥会津らしさをそのように表現します。
常識にとらわれないで、
自分の想像する夢や心地の良い暮らしを
思いっきり楽しんでほしい
社会の一般的な考え方やお金に縛られない、自分本来の姿でいられる暮らし方を体現する老沼さんは、精神的なストレスを全く感じないと話します。
——「就職にこだわったり、月曜日から金曜日まで週に5日6日、やりたくないことやって、一緒にいたくない人と過ごしてストレス溜めて、なんか人生つまんないなって思う必要は全くないんで。——常識にとらわれないで自分の想像する夢や心地の良い暮らしを、周りの目とか気にしないで思いっきり楽しんでほしいですね——。」
日本中を見て周り、都会の暮らしも経験してきた老沼さんは、次世代へそんな勇気の出るメッセージを残してくれました。
取材:2020年11月
——「就職にこだわったり、月曜日から金曜日まで週に5日6日、やりたくないことやって、一緒にいたくない人と過ごしてストレス溜めて、なんか人生つまんないなって思う必要は全くないんで。——常識にとらわれないで自分の想像する夢や心地の良い暮らしを、周りの目とか気にしないで思いっきり楽しんでほしいですね——。」
日本中を見て周り、都会の暮らしも経験してきた老沼さんは、次世代へそんな勇気の出るメッセージを残してくれました。
取材:2020年11月
動画では、ここで紹介した以外にも、老沼さんが着用している着物に纏わるエピソードや、虫の知らせ研究所に関する詳しいお話など、さらに詳しいインタビューも収録。ぜひご覧ください。